鎮痛剤でごまかさず頭痛外来へ

頭痛に悩まされている人はとてもたくさんいると思います。日本人の25~30%以上が頭痛持ちとのデータもあります。しかし、頭痛を治療するために頭痛外来にかかっている人はそう多くはいないようです。市販の鎮痛剤を飲んでその場をやり過ごしている人が大半なのでしょう。

確かに頭痛外来に行くのは時間も手間もかかります。働いていたりすれば特に病院に行くのは難しいですよね。しかし、鎮痛剤を飲んで我慢するのは痛みを感じさせなくしているだけで、頭痛の根本的な原因を治療しているわけではありません。対処療法なので、頭痛が繰り返されることになります。

恐ろしいのは鎮痛剤を飲み続けていると、その薬が頭痛の原因となり、薬物依存性の頭痛を引き起こすことがあるのです。頭痛は主に片頭痛と緊張型頭痛にわかれますが、この2つでは対処法が真逆になります。例えば女性が生理前だから片頭痛だと考え片頭痛の対応をしても、実は生理の血行不良が原因の緊張型頭痛ということもあるのです。さらに、頭痛の背後に重篤な病気が隠れている可能性があります。

長年頭痛に悩んでいるのでしたら、やはり病院に、しかもきちんと頭痛外来に行って診断を仰ぐべきです。最近は頭痛外来を掲げる病院も増えていますが、選ぶときにはちゃんと頭痛がわかる病院を選びましょう。脳神経外科が専門で、なおかつ頭痛学会の会員であれば安心ですね。また、薬を処方するだけでなく、きちんと食生活、運動指導をしてくれる先生を選ぶといいでしょう。

悪化する前に、重大な病気になる前にその場しのぎに薬を飲むのをやめ、頭痛外来で確実な診断・治療を受けて頭痛持ちからの卒業を目指しましょう。

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