進歩している頭痛外来

普段から頭痛に悩まされる人がいますが、だいたいは薬を飲めば一時的に治まるので、そのまま放置している場合も多いようです。しかし場合によっては生活に大きな支障をきたしてしまう場合もあり、本来は根本治療が望まれます。頭痛の原因は人によって様々であり、それを見つけるために頭痛外来があります。頭痛外来では頭痛の原因をまず、他の病気になったことで起こっているのか、それともいわゆる慢性頭痛であるのかに大別します。

他の病気が原因と考えられる場合はCTスキャン、MRI、脳波などで頭自体の検査をおこなったり、血液、髄液、X線など体全体も検査することがあります。そこで異常があればその病気自体を治療し、結果的に頭痛が治まることとなります。これらの検査で異常が見つからなかった場合や、はじめの診断で慢性頭痛と思われる場合は、頭痛ダイアリーやMIDSという方法により偏頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛の鑑別をします。頭痛ダイアリーとはまさに日記をつけることで、日ごろの環境や状態や時間を記録して症状を具体的に把握するものです。

MIDSとは患者の日常生活に頭痛がどのような影響を及ぼしているかを聞く質問票です。最終的な診断が出たら、それに合わせた治療をおこなっていきます。なお、最初は自分がどの種類の頭痛かわからないと思うので、とりあえず神経内科か脳神経外科かペインクリニックで受診をするようにしましょう。今世紀に入って慢性頭痛に非常に有効な薬が発売されました。

いままで自分の頭痛は治らないとあきらめていた人も、一度頭痛外来を訪問してみてはいかがでしょうか。

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